ITインフラを支えるネットワークエンジニア
ネットワークの運用監視の仕事
ネットワークの運用監視とはどのような仕事なのでしょうか?具体的なイメージがつかない人が多いと思います。大きく分けて2つの業務があります。ネットワークの運用とネットワークの監視です。高度なスキルは必要ありませんがとても重要な仕事です。ネットワークの監視とはネットワークの状態を確認する仕事になります。サーバー室のネットワーク機器やサーバを目視して、監視端末を眺めるのが仕事で、機械のエラーを調べることが中心です。
どのような監視をするのか
監視業務はソフトウェアで監視し、監視ソフトウェアは無料、有料とありますが基本的には同じことをします。ネットワーク上に障害が起きるとネットワーク機器が監視ソフトに異常があることを伝えます。例えばルーターの使用率が90%を超えている、ポートがダウンしている、ディスク容量がいっぱいになっていることが異常(原因)です。エラーメッセージを受け取ると表示や告知は様々ありますが、メール送信機能と連動させることですばやく担当者に知らせるような仕組みを導入しているところもあります。監視の仕事でプログラムを書くことはありませんので、高度な技術は必要ないので安心です。
監視に求められること
監視に求められることはいち早くエラーや障害に気付くことです。日勤であれば人の目もありますし、気も張りますので、簡単に居眠りすることもないと思います。しかし夜勤は気が緩みがちになってしまいます。ついウトウトしてしまい、次に監視端末を見た時には画面が赤くなっていて障害が発生していた、このようなことになっては大変です。人的障害ですね。たとえ寝てしまっていた時間が数分であっても、ものによっては大変なことになってしまいます。いち早く障害に気付くことが監視に求められるスキルです。
ネットワーク運用の業務
ネットワークの運用業務は全てマニュアル化されているので、自己判断で運用することはありません。マニュアルに沿って業務を行っていきますからスケジュールが決まっている仕事です。障害が発生した時に上級のネットワークエンジニアに連絡をすることもありますし、運用スタッフが障害を対応することもあります。これらはどのような障害が起こったかによって対応が決まりますが、これらも全てマニュアルがあります。マニュアルで管理されている中での業務内容は監視モニターでの状況確認、サーバー室のエラーランプの確認、ネットワーク機器にログインしてアップデートやログを取得するのが運用業務です。
どこまでの範囲のトラブルに対応するのか
運用監視の業務でどこまでの範囲を対応するのかは企業や案件により様々ですが、一般的にはトラブルシュートを担当することが多いです。もちろんトラブルシュートの範囲もマニュアルで決まっていますから、運用監視に求められる能力がどこまで必要かとは一概には言えません。
運用監視の勤務体制は?
ネットワークは24時間稼働しています。エンジニアも24時間体制で働きます。2交代制、3交代制があり、どちらも夜勤業務があります。日勤に比べると夜勤の方が働く時間が長いことが多いようですが、夜勤の方がのんびり仕事が出来ることもあり、夜勤を希望するエンジニアもいます。運用監視はチームで構成されており、リーダーと複数名のスタッフで構成されていて、その人数は規模や予算、何交代制かで違います。